海外で銀行の認証コードが届かない理由と、3つの対処法
なぜ起きるのか
認証コードはSMSであり、SMSには電話番号が要ります。今日売られている旅行用eSIMのほぼすべてはデータ専用の商品で、番号がまったくついていません。メッセージは遅れているのではありません。行き先がないのです。
自宅の通信会社が3Gを止めていると事態は悪化します。SMSと音声は、訪問先の回線がVoLTEローミングに対応しているかどうかに左右されるようになるからです。対応していなければ、自宅の番号はメッセージ用に登録されず、コードは音もなく消えます。
2番目に多い原因は自分でつくったものです。旅行用SIMの場所を空けるために自宅のSIMを抜いたり、ローミング料金を避けようとして自宅回線を機内モードにしたりすると、そのあと認証コードは、もう回線のない番号に向かって送られます。
3つの対処法の比較
| 対処法 | 費用 | 設定の場所 | できないこと |
|---|---|---|---|
| 自宅回線はオン、データはオフ | 無料 | 2タップ、いつでも | 現地でVoLTEローミング契約がなければ効果なし |
| wifi通話 | 無料 | 自宅で、出発前に | 海外に着いてから有効にしようとしても効果なし |
| アプリでの承認 | 無料 | 銀行アプリで、自宅にいるうちに | 新しい端末にSMSを必須にしている銀行には効かない |
最初の2つはどのみちやっておいてください。費用はゼロで、しかも壊れ方が違います。両方持っておく意味はそこにあります。
対処法1:自宅回線をSMS専用に生かしておく
自宅のSIMは有効なままで、そのデータだけを切ります。通話とSMSはいつもの番号にデータ料金なしで届き、そのほかはすべて旅行用eSIMが運びます。無料で、多くの人にはこれで足ります。
うまくいかない場合は上のとおりです。現地の回線があなたの通信会社の音声とメッセージを運ばないと、回線は何にも登録されず、エラーではなく無音が返ってきます。誰も教えてくれません。だから2つ目の対処法があります。
- 設定、モバイル通信、自宅の回線、データローミングをオフ
- 旅行用eSIMをモバイルデータ通信の回線に設定
- 自宅回線は通話とSMSのためにオンのままにする
対処法2:出発前にwifi通話を有効にする
wifi通話は自宅の番号をインターネット経由で運ぶので、現地の回線が運ばない場所でもホテルのwifiでコードが届きます。まだ自国にいるうちに有効にする必要があり、そこを全員が見落とします。
いくつかの通信会社は、自社の回線に端末が登録されていないとスイッチが動かない仕様にしています。緊急通報の経路用に住所を求め、それを国内接続からしか受け付けない会社もあります。海外に出てからでは設定は失敗するか何も起きず、必要な問い合わせ先は、まさに連絡できない相手です。
スイッチを信じる前に自宅で試してください。端末を機内モードにし、wifiだけ戻し、誰かにSMSを送ってもらいます。届けば、旅行のあいだずっと大丈夫です。
対処法3:銀行の認証をアプリでの承認に切り替える
いまではほとんどの銀行が、支払いやログインをSMSではなく自行のアプリの中で、プッシュ通知やアプリ内コードで承認できるようにしています。この承認はデータ通信で届くので、旅行回線でもホテルのwifiでも無料の緊急データでも同じように使えます。自宅の通信会社側が原因のときにも効き続ける方法です。
設定は自宅で済ませてください。多くの銀行は、端末でアプリを初めて登録するときにSMSでの確認を1回求めます。そしてそれこそが、海外に出てから届かなくなるSMSです。登録は旅行前に済ませ、一度ログアウトしてログインし直し、承認を求めてくるのがSMSではなくアプリになったことを確かめてください。
カードも同じ仕組みです。カード会社がネット決済のアプリ承認に対応しているなら、それも有効にしておきましょう。海外の予約サイトは、国内の店よりずっと頻繁にこの確認を求めてきます。費用はかからず、コードをSMSの経路から完全に外せます。
着陸後1時間でやること
最初のコードが届かないのを待ってから確認するのはやめてください。電波が入った時点で、2台目の端末から自分にテストメッセージを送るか、友人に送ってもらい、どの回線に届くかを見ます。
何も届かないなら、自宅回線がオンになっていること、そして機内で機内モードにした回線がそれではないことを確認してください。次にwifi通話を確認します。自宅の回線を長く失うと、これを黙って無効にする端末があります。
それでも詰まったらOriに聞いてください。サポートにはメールでも連絡でき、通常は数時間以内に返信します。銀行の認証コードを通すのは購入ではなく、サポートとの会話です。